コラム
自分で行う排水管の清掃方法7選&実施する際の注意点について

排水管の清掃を行いたい方、詰まりに悩んでいる方に向けて、排水管の清掃方法をご紹介していきます。
適切に使用・清掃していないと詰まってしまう排水管。「排水管を清掃したいが方法がわからない」「自分でも対応できるのか不安」と感じている方も多いのではないでしょうか。確かに自力で清掃することは可能ですが、方法を誤ると排水管が破損してしまうこともあります。
そこで今回の記事では、排水管を自力で清掃する7つの方法と、清掃の際の注意点について解説します。参考にしていただければ、排水管を傷めず安全に清掃する方法を理解できるはずです。
排水管の清掃は自分でできる?

排水管の清掃はある程度であればご自身で行えます。排水管はトイレ・洗面所・キッチン・浴室など各所に設置されており、基本的な仕組みは共通しています。むしろご自身で定期的に清掃することにより、詰まりを予防しやすくなるため、軽い汚れであれば清掃したほうが良いでしょう。ご自身でも排水管は定期的に清掃したいところです。
関連記事:マンションの排水管詰まりの6つの原因と予防のポイントを解説
排水管の清掃をしないことで発生するトラブル

それでは排水管の定期的な清掃をしないと、どのようなトラブルが発生するのでしょうか。代表的な3つのトラブルについて見ていきましょう。
トラブル①水が逆流する
排水管を清掃しないと、水が逆流する恐れがあります。原因は清掃を怠ったため、排水管に詰まりが生じたことです。排水管には水と混じって、さまざまなものが流れ込みます。たとえば髪の毛、石鹸カス、食材の脂や食用油、ほこりなどが挙げられます。
これらの汚れが排水管に流れ込み、塊となると詰まりが発生してしまいます。排水管で詰まりが生じると、水が流れにくくなって最悪の場合は水が逆流してくることに。長期にわたり清掃をしていないと、汚れが排水管の中で塊になって水が逆流してくるケースも少なくありません。
トラブル②害虫が侵入する
排水管を清掃しないことで、室内に害虫が侵入してくることもあります。詰まりの原因である汚れは、害虫の餌になることも。たとえばゴキブリやクモ、コバエなどが考えられるでしょう。
餌が豊富にある場所には自然と害虫が集まり、水の流れの合間をくぐり抜けて室内に侵入してしまう可能性はゼロではありません。害虫の侵入を防ぐためにも、排水管は定期的に清掃する必要があります。
トラブル③悪臭が発生する
悪臭が発生することも、代表的なトラブルのひとつです。排水管に付着した汚れは、害虫だけでなく雑菌の繁殖場所ともなります。雑菌が繁殖すると嫌な臭いが発生し、排水管から室内にやってきて、部屋中に広がってしまうこともあり得るでしょう。
トイレやキッチンの排水管から、耐えられないような嫌な臭いが漂ってくるのを経験したことはありませんか?もしかすると排水管を清掃していないせいで、雑菌が繁殖してしまっていることが原因かもしれません。
関連記事:マンション排水管清掃のトラブルを防ぐ!前兆から解決策まで解説
自分で排水管の清掃を行う方法
排水管は定期的に清掃をしないと、詰まりが生じたり、害虫・雑菌が繁殖したりしてトラブルにつながります。しかしご自身で排水管を清掃しようとしても、方法がわからないという方も珍しくありません。方法はさまざまですが、代表的な清掃方法7つについて見ていきましょう。
方法①お湯を流す
まずは排水管にお湯を流す方法です。汚れがひどくなければ、ただお湯を流すだけで排水管の汚れがきれいになることがあります。排水管に蓋ができるようであれば、事前に蓋をしておきましょう。そしてお湯を溜めて、一気に排水管に流し込むと効果的です。お湯の温度と水圧の効果により、汚れが押し流されます。
日常的に適度な水温のお湯を流すと、排水管の汚れが蓄積されにくくなるでしょう。
方法②重曹とクエン酸で汚れを落とす
重曹とクエン酸で汚れを落とす方法も広く知られています。重曹とクエン酸を混ぜると炭酸ガスが発生するため、汚れが落ちやすくなるとされているためです。
方法は非常に簡単で、重曹を排水口に振りかけて、ぬるま湯で40倍に希釈したクエン酸に食器用洗剤を少量入れ、そのまま排水口に流すだけです。炭酸ガスが発生して泡が出てくるので、泡が落ち着いたらそのまま水で流しましょう。やや強力な汚れにも対応できるため、軽い詰まりが気になる場合は、試してみてください。
方法③ペットボトルで簡易清掃する
排水管の清掃にはペットボトルが役立つことをご存じでしょうか?ペットボトルはトイレのラバーカップのような役割を果たし、排水管の中に空気を送り込めるためです。
排水口周辺の部品をすべて外したら、排水管にペットボトルの口を当ててください。そしてそのままペットボトルを強く押します。すると排水管の中に空気が送られてこびりついた汚れが落ちる仕組みです。2Lのペットボトルであれば、送れる空気の量も多くなって理想的。排水管とペットボトルの口の間に隙間を作らず、空気を送り込みましょう。
方法④ワイヤーブラシで清掃する
ワイヤーブラシでの清掃は、排水管の清掃方法の中でも高い効果が期待できます。ワイヤーブラシとは、柔軟に曲がるワイヤーの先にブラシがついた清掃用具です。非常に長く、排水管の奥のほうまで清掃できることが強み。
排水管の中にワイヤーブラシを挿入し、先端に当たったような感覚を得たらブラシを少しずつ動かしながら汚れを掻き取りましょう。ブラシを動かす際は、排水管を傷つけないよう、優しく操作することが重要です。汚れを掻き取る感触がなくなったらブラシを抜き取り、水を流してください。排水管全体に固形物がこびりついているときに効果的な方法です。
方法⑤市販のパイプクリーナーを用いる
市販のパイプクリーナーを使えば、薬剤の力で汚れを分解できます。薬剤であるため汚れに対して強力な効果を発揮して、排水管内にこびりついた汚れを清掃するのに最適です。
使い方も簡単で、注意書きに従って排水管に流し入れるだけで完了。ただし刺激の強い薬剤のため、手袋を着用し、十分に換気された環境で作業してください。排水管に流し入れて15~30分ほど放置したら、そのまま水もしくはゆるま湯を流してください。注意書きをよく読んで、注意点を守ったうえで使用しましょう。
方法⑥ラバーラップで詰まりを解消する
排水管に詰まりが生じたなら、ラバーカップで解消する方法がおすすめです。ラバーカップとはトイレの詰まり解消のためによく使われる「すっぽん」のこと。トイレで使う印象が強いですが、洗面所やキッチンなど排水管があるところであればどこでも使えます。
ラバーカップは排水管内を真空状態にして、勢いよく引き抜くことで汚れを除去する仕組みです。そのためコツをつかむことが必要で、押し込むときはゆっくりと強く、引き抜くときは勢いよく行うことがポイントとなります。もし排水管に詰まりが生じてしまったなら、まずはラバーカップを使って改善を試みてください。
方法⑦高圧洗浄機を使用する
最後に、高圧洗浄機を使用して排水管を清掃する方法もあります。排水口に高圧洗浄機の口を入れ、勢いよく水を流して内部の汚れを除去する方法です。排水口ではなく、屋外にある排水桝から行っても構いません。
先に蓋をしたところにお湯を溜めて勢いよく流す清掃方法をご紹介しました。高圧洗浄機は、温水を流す方法よりも強い水圧で汚れを除去できる点が特徴です。もし高圧洗浄機があるのであれば、排水溝の清掃に使ってみてください。驚くほど汚れが落ちるでしょう。
関連記事:排水管つまりの原因と対処法を解説!やってはいけないNG行動と予防法も紹介
自分で排水管の清掃を行う際の注意点

ご自身で排水管を清掃する方法はさまざまですが、どの方法にも注意点があります。ご自身で排水管を清掃しようと考えているなら、以下の4つの注意点を押さえておきましょう。
注意点①熱湯は使用しない
排水管の清掃を行う際には、熱湯を使用しないようにしましょう。熱湯を流すと排水管が変形したり傷んだりする原因になるため、40~50℃程度の、少し熱めのお風呂くらいの水温が最適です。
清掃時に水ではなく、お湯を流すと汚れ落ちが良くなると解説してきました。しかし適度な水温のお湯を使うことが基本です。排水管には塩化ビニルが使われていることが多く、熱湯を流すと排水管が傷んでしまうことに。もし変形が起きたら、排水管の交換が必要となるかもしれません。
お湯を使うときには適度な水温に調整し、排水管を傷めないようにすることが大切です。
注意点②保護具の着用や換気をする
薬剤を使用するなら、保護具を着用し、換気を良くした状態で行いましょう。必要な保護具は次のとおりです。
【必要な保護具】
- 手袋:皮膚に薬剤が接触することを防止する
- マスク:呼吸器からの有害ガス・薬剤の侵入を防止する
- 保護メガネ:目に薬剤がかからないようにする
洋服で覆われていない露出部分は、万が一に備えて保護しましょう。特に手袋とマスク、保護メガネは必須です。薬剤が目に入った場合は、受診が必要になる可能性があります。保護具をしっかりと身に付けて、換気を良くした状態で清掃に取り組んでください。
注意点③複数の洗剤を同時に使用しない
複数の洗剤を同時に使用しないことは、重要な注意点のひとつです。洗剤には「混ぜるな危険」と注意書きされているものがあります。実際に洗剤同士を混ぜたことによって、有毒ガスが発生してしまうことがあるためです。特に次の組み合わせには気をつけてください。
【危険な薬剤の組み合わせ】
- 塩素系洗剤+酸性系洗剤
- アンモニア系洗剤+塩素系洗剤
意図して混ぜなくても、複数の洗剤を同時に使用すると混ざってしまうことがあります。特にご紹介した2つの組み合わせは、命の危険にさらされる可能性も。薬剤を用いて排水管の清掃をする際には、必ず1種類ずつ使用するようにしましょう。
注意点④強い力で清掃しない
排水管を清掃するなら、強い力で行わないことも重要です。強い力でゴシゴシと清掃してしまうと、排水管が傷んでしまうことがあります。
ご紹介した方法の中で、強く清掃した場合に最もリスクが高いのはワイヤーブラシです。ワイヤーブラシを無理に押し込んだり、排水管にぶつけるように清掃したりすると排水管が破損してしまうことがあります。また高圧洗浄機を用いる場合も、低圧から開始して、様子を見ながら徐々に水圧を上げるなどの工夫が必要です。清掃は排水管を傷つけないよう、優しく行ってください。
排水管の汚れを防ぐための対策
排水管の詰まりを防ぐには、定期的な清掃が大切です。しかし清掃が不要となるよう、汚れを防ぐための対策も必要でしょう。
こまめな清掃の手間を減らせれば、維持管理がしやすくなります。排水管の汚れを防ぐために、今日から実践できる3つの方法をご紹介します。
対策①ネットやヘアキャッチャーを設置する
排水口にネットやヘアキャッチャーを設置することは、基本的な方法だと言えるでしょう。清掃が必要となる排水管の汚れは、ほとんどが水と一緒に流れていた不純物が蓄積した結果です。反対に言えば、不純物を流さなければ、排水口に汚れが蓄積されることはありません。
そのため排水管のある場所には、ネットやヘアキャッチャーを設置しましょう。特にキッチンのシンクでは、生ゴミや小さな食べ残しが流れやすくなります。小さなゴミもキャッチできる状態にすれば、排水管が汚れにくくなるはずです。
対策②油を流さない
油を流さないことも対策法のひとつです。排水管に流れた油は少しずつ付着し、やがて水流を妨げるほどの汚れの塊になることがあります。ネバついた油は水で流れにくく、通常の清掃では除去が難しいことも。
そのためまずは「排水管に油を流さない」ことを意識してください。特にキッチンの排水管は油が流れやすいでしょう。残った油は紙に染み込ませて燃やせるゴミにするなど、少しの工夫で排水管が汚れにくくなります。
対策③適切な水量を使用する
排水管の汚れを防ぐには、適切な水量を使用することも効果的です。あまりに水を細くしていると、汚れが流れきらず、排水管内に蓄積されてしまう可能性が高くなります。
最も気をつけていただきたいのがトイレです。たとえばタンクにペットボトルを入れて、節水をしているご家庭は多く見受けられます。しかしタンク内の水量が少ないと、水流が弱くなり、トイレットペーパーや汚物が途中で引っかかってしまうかもしれません。
キッチンでも洗面所でも同じですが、流すものに対して適切な水量を使用することは、排水管をきれいに保つための重要なポイントです。
排水管の清掃は定期的にプロへ依頼するのがおすすめ
排水管はご自身でも清掃できますが、やはり定期的にプロへ依頼するほうが確実です。
ご自身で清掃する方法は、不確実であったり方法がわからなかったり、ともすると排水管の破損につながったりすることもあります。その点プロに清掃を依頼すれば、排水管は確実にきれいになりますし、排水管が傷んでしまうこともありません。手間がかからず、排水口の汚れで手を汚すことなく清掃が完了します。
排水管の汚れや臭いが気になる、詰まらないように定期的に清掃をしたい。そのような方には、定期的にプロに排水管の清掃を任せることをおすすめします。
関連記事:排水管清掃で優良業者を選ぶコツ9選!タイプ別の特徴も解説
排水管の清掃はプロに任せるのが安心・安全
いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、排水管の清掃方法についてご理解いただけたと思います。排水管の清掃はご自身でも行えますが、リスクを伴うため、プロに任せるほうが安心・安全です。
株式会社一善では、高圧洗浄を用いた排水管の清掃に対応しています。集合住宅でも清掃できますし、内視鏡調査を行ったうえで清掃いたしますので、確実に汚れを除去できることが強みです。排水管をきれいに保ちたいと考えているなら、ぜひお気軽にご相談ください。
この記事の監修者

梅田 一成
株式会社一善/代表取締役
プロフィール
1989年5月5日 牡牛座 AB型
《出身》
埼玉県
《趣味》
旅行・ドライブ(車好き)・お酒・ご飯
《資格》
排水管清掃作業監督者、排水管清掃技士、貯水槽清掃作業監督者、酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者
